身長が高ければ野球は有利!はホント?NPB野手編
デカいやつはそれだけで有利!
いろんなスポーツで言われているような気がするこのフレーズ。
もちろん野球もそのうちの1つで、皆さんも1度は耳にしたことがあると思います。
しかし、実際のところはどうなんだろう?という疑問から今回のテーマを思いつきました。
ということで今回は、プロ野球(NPB)の成績、指標と、身長、体重、BMIとの関係性について調べていきたいと思います!
なお、NPBの成績、指標についてはDELTA社様の1.02(One Point Zero Two|1.02 (1point02.jp))を使わさせていただいています。
NPBの平均身長・体重
まず初めにNPBの2023年の平均身長・体重だが、身長は180.6cm、体重は85.1kgとなっています。*1
ちなみに、全国の平均身長・体重は20~29歳が171.5cm・67.6kg、30~39歳が171.5cm・70.0kgとなっています。(2019年)*2
やはり、野球選手はデカいですね(゚Д゚;)
身長・体重・BMIと各成績の相関
今回は、2020年~2022年の規定打者述べ162人の打率=AVG、四球率=BB%、三振率=K%、長打率=SLG、純長打率=ISO*3、打撃での得点貢献を平均基準で指数化した値=WRC+*4の項目で相関があるかを調べていきます。
相関とは、2つのデータに関係性があるかどうかをみるためのものであり、下図が相関係数における2つのデータに相関があるかどうかの図です。
各指標との相関係数
相関係数をみても分かるように、K%、SLG、ISOでは多少の相関がみられるが、他の指標ではほとんど相関がみられないという結果になりました。
K%、SLG、ISOに相関が見られたのは、体格が大きくなるにつれてパワーヒッターが増える傾向にあるからではないかと考えられます。
結論
やはり、プロ野球選手になる人たちは平均身長をみて分かるようにデカい人が多いですね。しかし、相関を調べてみると各指標ともに強い相関はみられず、長打力が関わる指標では多少の相関が観測することが出来ました。
身長が大きく体重が重ければ、その分出力が上がるので長打関連の指標が重要視されている現代野球において身長・体重が大事な要素の一つであると考えることはできます。また、筋量が相対的に増え、出力が上がるため体が大きければ野球のレベルは上がっていくと考えられます。プロ野球選手達の平均身長体重を見てもわかるように国民平均よりかなりでかいですもんね。しかし、相関を見ても分かるように、同じレベル帯であれば、デカければ必ずしも有利であるとはいえないと考えます。
なので、体が小さくても一概に不利となるとは言えないと考えます。あくまでステータスの1つであり野球においては色々な技術やトレーニングなどで補えるものだと思います。
今後も引き続き調査をして更新していきたいと思います。
読んでいただきましてありがとうございました。
また次の記事も読んでいただけるとありがたいです。
注釈・出典
*1=現役プロ野球選手の「身長・体重ランキング2023」。重量トップ2は昨年より体重増!?(宇根夏樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
*3=ISO=長打率-打率
単打を除いた長打のみの率。打者の長打力を図る指標。
*4=1.02によるWRC+の説明(wRC+ | Glossary | 1.02 (1point02.jp))